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またインドに行く機会があったら、真っ先に行きたい場所があります。

聖地として有名なヴァーラーナシー(ベナレス)から北西に10kmほど行ったところにある、サールナート
考古博物館に収蔵されている 像 の前です。その 像 の前に立ったとき、心が震えたのを今もはっきりと
覚えています。しばらくその場から動けず、美しさを湛えたその像の前に立ち尽くしていました。


先日より、般若心経に触れる機会が多く、意味をよく理解したくて図書館でいくつか本を借りました。
うちに帰って本を開くと、初めのページに・・・あっ、あのときの!!あの日以来、忘れることができなかった
サ-ルナートの像 の写真がのっていました。みつけたとき、懐かしさでいっぱいになりました。


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 どんな意味を持つ像なのか調べてみました。 ガイドブックに載ってただろうに、すっかり忘れてて。 ^^
    サールナートは、お釈迦様が初めて法を説いたところです。
    「鹿野苑」と呼ばれる園があり、そこに、お釈迦様がかつて苦行を共にしたことがある旧友
    5人が修行を続けていました。彼らに対して、お釈迦様が初めて法を説かれたと伝えられて
    います。旧友の5人はその説法に感銘してお釈迦様の弟子になったそうです。この最初の
    説法を、初めて法の車輪が回ったという意味で 「初転法輪」というそうです。そのときを表し
    た像が 「初転法輪像」 です。


高野山に行かせていただいて、、般若心経の本を開いて、、。
信仰心からでなく造形美に感銘を受けていたのに、仏教の本を開いてみたら・・・再び、サールナートの像をみることができました。そして、今度は仏教の始まりを知ることになりました。もう少し、つづきを勉強してみたいと思っています。
興味をもって、いろんなことをみていたら、ふいに繫がるときがあるような気がします。

点から線へ。

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ヒカリ ノ アシ 。 キョウ ノ ソラ



参照  「般若心経の世界」    中村元・監修 丸山勇・写真
      般若心経の一句ごとに解説と美しい写真を合わせて、その世界を表現している本です。


  

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家具工房 艸朴舎(そうぼくしゃ)として家具を作らせていただくようになって、12年になります。

その方に、はじめてのご依頼をいただいたのは、、工房に展示スペースを作り、家具が並んで、、。ようやく、工房らしくなり、落ち着いた頃のことです。
とてもきれいな(どこかの自動車メーカーの??)自転車に乗り、颯爽とした女性が、工房に訪ねてきてくださいました。
こだわりを持って暮らしを楽しんでいらっしゃることは、家具のご依頼の内容からもわかりました。
そのときは、机と椅子を作らせていただきました。それからも、時折、遊びにきていただくたびに、素敵な生き方をされているのがきらきらとして伝わってきます。

今回は、インテリアコーディネートが楽しめるよう、多目的で使える 小棚、小机、小椅子、小箱など を作らせていただきました。打合せも楽しくって、、デザイン、色・・・角の落とし方まで、もちろんこだわって。ひとつひとつは小さくてシンプルですが、入れ子になっていて何通りにも組み合わせができて遊べそうです。
勉強になります。 

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テーブルサイドの空間を、楽しんで使っていただけそうで嬉しいです。
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作らせていただきまして、ありがとうございます。






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・・・つづきです。

高野山での二日目は、
早朝、安養院の本堂でお経をあげていただき、焼香を済ませたあと、場所を移して護摩焚きが行われました。
日頃、義母に任せっきりなのを反省しつつ、ご先祖様の供養をお祈りさせていただきました。

朝食をいただいた後、金剛峯寺にて高野山管長様のご法話をいただきました。やさしいお人柄が伝わってくるような口調で、分かりやすく話してくださいました。

    「弘法大師は、雪が降り積もる冬、岩を枕に過ごし、修行を積まれました。そして、自然の中に身を
    置くことで四季を感じ、また自分自身の中にも四季があることを知りました。昨日の水行をはじめ、
    弘法大師の足跡を辿ることで、自分自身の中にも 春・夏・秋・冬 の四季があることに気づきなさい」


そして、一人ひとりに 酒水加持 をしていただきました。そのとき言葉をかけていただきましたが、、まだ理解に至っていません。いつか、わかる日がきたらいいなと思っています。


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高野山をあとに、帰路につきました。
帰りの車中、ぼんやりとしてよくわからないこの感覚はなんだろうと、ぐるぐる考えていました。
うまく言葉にできないけど、、
私にとって高野山は、不思議な空間で、そこでは、木々の葉っぱ一枚一枚に名前がないように、自分の名前とかそういったものが全く意味を持たないような感覚の場所でした。そして、樹齢何百年もの巨大な杉の木が天に向かって聳え立ち、その勢いの延長が宇宙と繫がっているようなイメージが浮かびます。


季節の移ろいに、悠久の時間の中で流れ続ける宇宙の旋律を聴き、自分の中にも
その旋律が流れていることを実感できる日がいつかおとずれますように。



千二百年前、弘法大師が高野山を開創したときと同じように季節が廻り、今年もまた 夏 がきます。


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縁あって、、篠栗 呑山観音寺さんの企画で、 高野山 を訪ねました。
信仰心とは遠い私が行ってもいいのかしら、、と思いつつも、一度は訪れてみたくて思い切って参加させて
いただきました。


一日目は、新幹線で 新大阪 にお昼前に着き、そこから貸切バスで移動。午後3時頃、高野山 「一の橋」
に着きました。そこから、案内人の方の説明を聞きながら 「奥の院」 に向かって歩きました。

樹齢何百年にもなる杉の巨木が聳え立ち、聞き覚えのある戦国武将の大きな墓や名もない小さな墓など、
苔むした様々なお墓が約四十万基並ぶ全長二キロの道を進みます。 世界最大規模の墓地です。
お墓がたくさんあるのにちっとも怖くなくて、明るい印象です。 不思議な清浄感に包まれています。
先祖を敬い、供養をし続けてきた何世代にもわたる人々の気持ちがそうさせているのでしょうか。

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    高野山は、弘法大師が今から1195年前、嵯峨天皇の弘仁七年(816年)に真言密教の根本道場 
    修行の場として定め、国の平和を祈り人々に安らかな道をつたえるため、また自ら入定する地として
    開創されました。以来、宗派にとらわれず、人々の信仰と支持を集めています。



「奥の院」に着いて、 弘法大師御廊 に参拝しました。
空海という人物は、自らの肉体は滅びても精神は生き続け、人々を救済すると言い残したそうです。ですから、奥の院においてなお修行を続ける菩薩様になり、今も「生きてまします」と信じられています。

 「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、我が願いも尽きなん」

雨上がりのしっとりとした空気のせいか、やさしさに満ちたおだやかな場所に感じました。
雨の日は、弘法大師様が高野山に帰ってくるのだそうです。 



その後、宿坊 安養院 へ向かいました。
美しく手入れされたお庭は、きれいに波紋が描かれていました。いろんな花が咲き、季節を感じられるように意匠されていました。通された部屋も、、四枚続きで描かれた襖絵があり、天井も高くて立派なお部屋でした。装飾などない質素なイメージでいたので意外でした。
夕ごはんは、きれいに盛り付けられた数々の 精進料理 をいただきました。ごま豆腐、白和え、煮物、、。どれも、とても美味しかったです。

高野山には、五十三の寺院があり、そのいずれにも宿坊があり、参拝者を接待しているそうです。
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陽が落ち、薄暗い中、「奥の院」 で白い肌着に着替え、水行をさせていただきました。山上の川の水は冷たくて、自分の順番がくるまで不安でたまりませんでした。
水の中に一歩はいると、冷たさが キーン とあたまの先までつき抜けます。ですが、水に入る一人ひとりの合掌している手を握り、桶で膝から胸、背中に水をかけてくださる方がいて、その方の ふやけた冷たい手 を感じた瞬間、ありがたさでいっぱいになりました。すると水の冷たさが和らぐのを感じました。ほかにも、川に入る石段を降りる手助けをしてくださったり、川に入ってからも、、。その方たちは、すべての人が終わるまで冷たい水の中にいて、水行をさせてくださいました。
水をかけていただいてから川に入り、一団が整ったら一斉に肩まで水に浸かって 般若心経 を唱えます。水に押し流されそうになるのをこらえ、大声で叫ぶように唱えました。

水からあがると、からだがホカホカしてきました。濡れた服を着替え、ほっと息を下ろすと、辺りは真っ暗になり蛍がたくさんとんでいました。


これで、一日目は終わりです。
この日の感覚は、言葉で例えられない感じです。自分が感じたものを消化できるまで時間がかかりそうです。

                                             二日目につづく・・・。

                                       






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