いちめんのなのはな
染織家、志村ふくみさんの文章が好きです。
作品は、写真で拝見するだけなのですが、その美しさの根源を垣間見るようです。
最近、「しむらのいろ」 という本に出会いました。
しむらのいろ
志村ふくみ・志村洋子の染織 写真 大石芳野 (求龍堂)
美しい写真と文章のなかに、
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
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と繰り返される、山村暮鳥の詩が紹介されていました。
ひらがなの丸みのきれいなならびに、自分の記憶にある菜の花畑が思い起こされます。
鮮やかな黄色、際立たせる青空。
言葉がつくる色が、たしかにあるんだと思いました。
色を大切に、ことばを大切にされているお母さんから娘さんへ、受け継がれた言葉のようです。
はかり知れない探求の道を歩まれて、いろんなことを示してくださっているお二人の本に
出会えたことを感謝しています。
家具工房 艸朴舎 ホームページ http://souboku.petit.cc/
by souboku
| 2010-02-05 10:16
| 染め織りごと