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徳不孤


山口県岩国市の陶芸家、大石明美さんから陶板の作品をお預かりしました。
篆刻家 笹倉 凌石(ささくら りょうせき)氏の書によるものです。

陶板に合わせての額装をご依頼いただいて、木をくりぬいて作らせていただきました。

陶板のひとつには、徳不孤 と書かれていました。 調べてみると、、、。

   徳不孤

       徳不孤 必有隣 (論語)     徳は孤ならず、必ず隣有り

 徳のある人は孤立したり、孤独であるということはない。
 真に徳があれば、必ず人は理解し、その徳を慕い、支持する人たちがあつまってくるものである。
 道を求め続け、学において究め続けていれば、身に光は備わり、おのずから支持者は現れる。

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陶板の迫力に合うように、硬いメイプル材を使いました。
独特のブルーと響きあうように、赤味のある濃い色合いに塗装しています。


もうひとつの陶板には、、。
  
   我忘吾 

       我忘吾 悟無我      我、吾を忘れて無我を悟る (荘子)

 自分を忘れるくらい思索にひたる。無念無想の境地。


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白場の色が美しく感じられたので、白が引き立つようにと思い、あたたかい色調にしました。
導管がすっきりと入って、木目がきれいなタモ材を使ってつくりました。


大石明美さんは、2月7日(日)まで、福岡市中央区にある、桜坂 観山荘 に出品されています。



言葉を、もっと、知りたいと思いました。

作らせていただきまして、ありがとうございます。



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