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高野山をたずねて   金剛峯寺

・・・つづきです。

高野山での二日目は、
早朝、安養院の本堂でお経をあげていただき、焼香を済ませたあと、場所を移して護摩焚きが行われました。
日頃、義母に任せっきりなのを反省しつつ、ご先祖様の供養をお祈りさせていただきました。

朝食をいただいた後、金剛峯寺にて高野山管長様のご法話をいただきました。やさしいお人柄が伝わってくるような口調で、分かりやすく話してくださいました。

    「弘法大師は、雪が降り積もる冬、岩を枕に過ごし、修行を積まれました。そして、自然の中に身を
    置くことで四季を感じ、また自分自身の中にも四季があることを知りました。昨日の水行をはじめ、
    弘法大師の足跡を辿ることで、自分自身の中にも 春・夏・秋・冬 の四季があることに気づきなさい」


そして、一人ひとりに 酒水加持 をしていただきました。そのとき言葉をかけていただきましたが、、まだ理解に至っていません。いつか、わかる日がきたらいいなと思っています。


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高野山をあとに、帰路につきました。
帰りの車中、ぼんやりとしてよくわからないこの感覚はなんだろうと、ぐるぐる考えていました。
うまく言葉にできないけど、、
私にとって高野山は、不思議な空間で、そこでは、木々の葉っぱ一枚一枚に名前がないように、自分の名前とかそういったものが全く意味を持たないような感覚の場所でした。そして、樹齢何百年もの巨大な杉の木が天に向かって聳え立ち、その勢いの延長が宇宙と繫がっているようなイメージが浮かびます。


季節の移ろいに、悠久の時間の中で流れ続ける宇宙の旋律を聴き、自分の中にも
その旋律が流れていることを実感できる日がいつかおとずれますように。



千二百年前、弘法大師が高野山を開創したときと同じように季節が廻り、今年もまた 夏 がきます。


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