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パステル職人

 ちいさな箱の中に並んだパステル。 美しい色合い。


思わず、装丁に惹かれて手にとってしまう本があります。

学生の頃、美術・工芸を専攻していたこともあり、よく画材屋に通っていました。
小さく仕切った箱に並ぶ絵の具やパステルを、眺めているだけで幸せな気分になりました。
バイト代が入ると、少しずつ選びに選んだ色を買いました。
せっかく買っても、もったいなくてなかなか使えなかった、、。 そんなことを思い出しました。 

 どんな人が作っているんだろう、、。

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              「パリのすみっこ」  鈴木るみこ編      マガジンハウス

パリを歩いていると、ふいに永遠に出会った気がする瞬間。そんな場所を紹介している本でした。
そのなかに紹介された、19世紀印象派を支えたパステル工房。

古い時間がしみこんだ工房。

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扉には、先代が書いた「ORA ET LABORA(祈りと労働)]というラテン語が残る工房。
顔料をつぶし、色を調合し練るところから手づくりしている。

イザベル・ロシェさんという若い女性が、伝統を引き継ぎ守っているそうです。
「ひとりで作業をしていると、いつのまにかパステルのなかに自分が入っていくような気がするときがあります。
ひとつひとつの動作に私以外の何かが宿り始める感覚。・・・」


 美しい手仕事が言葉から伝わってくる。
  ここにある、一つの真実の ことのは。



家具工房 艸朴舎 ホームページ http://souboku.petit.cc/


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